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借金 - やさしい経済 #5 - KazMuzik Blog
2008-04-03 07:56

前回は、一時的な大きな支出を補うために、ローンを組んで乗り切る方法を説明しましたが、ここで借金について考えてみます。

一般的に、借りる方は、大きな出費があるけど、手持ちに十分な現金がないときに、一時的にあるまとまった金額を借りて、以後、返済していくわけです。一方、貸す側としては、ある期間で返済されることが絶対条件で、加えて、ビジネスの場合は、利息からの利益を期待しています。どのような場合にも、返済ということが重要です。もし、返済を仮定しない場合は、贈与、譲渡などとなり、税や簿記などの上でも扱いが変わってきます。

それでは、どこから借りるか、ということをみてみます。

1) 一般的な金融機関
銀行やクレジットカード会社などから借りることです。Reasonable な金利で借りれる可能性がありますが、以下述べるように、信用、または担保が必要です。

1a) 担保がある場合
これは、土地や家などの固定資産を購入する場合に、銀行から住宅ローンを組むような場合です。この場合は、対象となる固定資産が担保となるので、返済が不可能となった場合でも、貸す方としては、固定資産を処分して、回収することができます。ただし、担保の価値が変動して、著しく下がった場合は、回収できないリスクもあります。典型的な例が、日本の1990年代初頭のバブルがはじけた時の不良債権で、帳簿上はバランスがとれているように見えても、実際に担保を売却するときには、大きな赤字がでるので、なかなか清算することができず、10年以上にわたり、日本経済の足を引っ張ってきました。

1b) 担保がなく、信用で借りる場合
この場合は、返済が滞るような事態にならないか、きびしく審査されることになります。アメリカの場合は、credit history にもとづく credit score などで、個人の信用が判断されます。日本の場合は、本人が返済できない場合を想定しての、(連帯)保証人を立てることが条件になることが、よくあります。

2) 怪しい金融機関から借りる
上記の金融機関以外で、担保も信用もなく、手軽に借りれるところがあります。しかし、物事には裏表があるのが常で、この場合は、利息が異常に高い、返済が滞ったときの回収方法がえげつない、などということがあります。手軽に借りれますが、返済が滞るような事態に陥る前に、できるだけ早めに清算しておくことが大事です。慢性的にこれに頼るようになったら、借金地獄の一歩手前と考えるべきです。

3) 知人から借りる
友人や親類などから、お金を借りる場合ですが、場合によって、利息もなく、返済期限も設定されていない、などという好条件のこともよくあります。現実的な判断による信用は考慮せず、完全に個人的な関係をベースにしているわけですが、状況によって、人間関係が壊れる可能性が高く、2) と同様、できるだけ避けるべきです。貸す方も、返済は期待せず、いざとなったら、返済をあきらめ、あげる覚悟がなければ、貸すべきではありません。特に、余裕のある親から借りる、というような場合は、最初から、贈与を考えた方がいいかもしれません。


また、ローンの場合は、使用目的が、重要です。通常は、特定目的に、一時的に大きな金額の支出があるから、借りるわけで、このお金を別の用途で使うことは、絶対に避けるべきです。別の用途で使えば、当初予定していた金額がすぐに足りなくなるのは明らかで、また別の借金をしなければいけません。また、使用目的が決められたローンの場合、別の用途に流用することは、詐欺になります。仮に、上記の 2) や 3) で、使用目的が限定されていない場合でも、自分自身できびしく戒めるべきです。

例えば、毎月の支出が収入より大きく、だんだん残高も減ってきて、底をついてきたから、ローンをする、というのは、絶対避けるべきです。誰が考えても、返済できる見込みはありません。それならば、まず、収入を増やすなり、無駄な支出を極力減らす、という努力をすべきです。悪い典型的な例が、日本政府です。税収を増やす努力をせず、国債を乱発し、無駄な支出を減らすどころか、逆に、国民からの税金や国債からのお金を流用して、娯楽に使うなど、破綻に向かって進んでいるのは明らかで、15-25年後には、経済的に破綻するのは確実です。

Tags: tax